人は、幸せになる権利がある、違いますか?

「人は、幸せになる権利がある、違いますか?
 人生はすごく大変だし、面白くないこともたくさんある、
 でも何か高くてきれいなものを見ている権利は誰にでもある、
 そう思いませんか?
 ましてこんなに複雑に変になってしまった自分の世界を、
 もう一度シンプルなものに戻したいと思って、
 いけないのだろうか。」

なんとなく時々見たくなる映画は、「プリティ・ウーマン」。
なんとなく時々思い出す言葉は、上記、吉本ばなな「虹」のセリフ。
恋の話ですが、切実なシーンの、切実な訴え。
「人は、幸せになる権利がある、違いますか?」


割と安上がりに幸せを感じます。
散歩。芝生の上でサンドイッチを食べる。
大きな図書館や本屋で本を眺める。
好きな人といい時間を過ごす。
夕日。
朝の冷たくて新鮮な空気。
雨に濡れる緑を見る。
大好きな友人からメールが届く。
本を読みながらだらだらとお風呂に入る。


それでも、なんだかときどき、「幸せ」について考える。
「人は、幸せになる権利がある、違いますか?」と思う。
切実に。

虹