2006-01-01から1年間の記事一覧

本懐

この数ヶ月ほど、止まらなくなっていろいろな本を買っている。 思えばここ8年くらい・・・ ていうか大学の途中くらいからずっと、基本的にセイビングマネー人生で、大好きな本を買うことさえすごく控えてきた。生活にかかわるすべての地域の図書館のカード…

マズローとアドラーと奇跡のニューヨーク

数十人の思想家の紹介されている本を見つけた。最初の一人目がベイトソンで、次がマズロー。その時点で購入決定。でもその他のメンツもすごい。ジョン・C・リリー、ティモシー・リアリー、フリッツ・パールズ、スタニスラフ・グロフ、ケン・ウィルバー、カル…

治水を求むるの心

短期療法について勉強していたら、ここに流れ着いた。精神の生態学作者: グレゴリーベイトソン,Gregory Bateson,佐藤良明出版社/メーカー: 新思索社発売日: 2000/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 122回この商品を含むブログ (63件) を見るつくづく、…

宝を積んでしのぐ

読むと勇気の出る本が、誰にも何冊かあると思う。 私のそれは、中沢新一氏の本だ。 研究の本たちに圧されて買ったまま読めずにいた一冊を開く。芸術人類学作者: 中沢新一出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/03/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: …

どんよりの空

空がどんより。なんだか心もどんより。 後期の授業が始まり、1週間が過ぎた。 なかなか熱い授業もある! でも、なんかどんより。 研究が、思うように行っておらず、(というより、どこへ向かえばいいのかわからず)うつうつ。ま しょーがないっか。水曜、授…

そしてまた、東京。孤独について。

心理学関係の勉強会のため、これから夜行バスに乗って東京へ。 なんだか落ち着かない気持ち。なんでだろう。 言っていたとおり↓を買う。(初アマゾン)孤独―新訳作者: アンソニー・ストー,吉野要,三上晋之助出版社/メーカー: 創元社発売日: 1999/03/01メディ…

孤独について

東京では、プールに行って、海に行って、焼けた。 背中がかゆい。 花火大会には2回行ったよ。 恒例の足立区花火大会と、鎌倉由比ガ浜の花火大会。 足立区のはクラシックも映画音楽もじゃんじゃんかかって壮大だった。 鎌倉のはこじんまりしてたけど、キュー…

幸せだから、満たされない。

今東京。足立区の花火大会目当てに帰ってきた。「帰ってきた」なのかなあやっぱり。 兵庫に越して5ヶ月ちかくになるけれど。 京都でたっぷり遊んで、お友達に見送られながら高速バスに乗った。 眠れなくてバスの中でいろいろ考える。 そして思い当たった。 …

僕のまわりでこそ都市は激しく崩れさるべきだったのだ。

一定の期間が経つと、(あるいはふと思いたって)読み直している何冊かの本のうちに、村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』がある。 そして毎回勇気づけられる。 大丈夫、やっていける、と思う。 彼は地面を踏み、優雅に腕をまわした。ひとつの動きが次の…

当たり前になるということ

金城一紀の「レヴォリューションNo.3」を読む。レヴォリューション No.3作者: 金城一紀出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/04/28メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 88回この商品を含むブログ (96件) を見るおもしろいねえ。 「なんかすっきりする…

ニーチとナイアリズムとアホリズム

ニーチェの発表準備が一段落したので、散歩に出かける。 ちょっと、いらいらしながらの発表準備だった。 だってさ、だってさ、なんつーか どう善意に読んでも 「宗教も知らねーばかなお前らにはわかんねーだろうけどよ」 っていう結論に読めちゃう論文なんだ…

まだしなくちゃいけないことはたくさんあるけれど

毎週毎週の発表準備に追われている。 先週は消費社会を生きる子どもたちについて。 今週は東洋医学と現代社会について。 来週はニーチェ。 読みたい本も読まなきゃな本もたくさんあるのにー なかなかどうして。 自分の研究もなかなか進まず。 でも・・・ 今…

もう謝りたくても謝れない人もいるけれど

ただ僕の個人的な経験から、ひとつだけ偉そうなことを言わせていただくなら、人生においていちばん深く心の傷として残るのは、多くの場合、自分が誰かに傷つけられたことではなく、自分が誰かを傷つけたことですね。そのような思いは、ある場合には亡霊のよ…

人は、幸せになる権利がある、違いますか?

「人は、幸せになる権利がある、違いますか? 人生はすごく大変だし、面白くないこともたくさんある、 でも何か高くてきれいなものを見ている権利は誰にでもある、 そう思いませんか? ましてこんなに複雑に変になってしまった自分の世界を、 もう一度シンプ…

タイとシンガポールの影響でフォー

比較宗教学の、キリスト教がらみのレポートを書かねばならぬのに書けず。 今回2回目の提出なのだけど、前回もそうだった。 なかなか書けずに苦しんだ。 んー。 本棚の神様に「助けてください!」とお願いするも、本棚にいる神様は、仏教のお方と、神道のお…

あっちゃー。

昨日のこと。思うところあって院の同級生にメールを書く。 ちょっとした連絡のつもりが長くなる。そして話がコアになりすぎる。 知り合って間もないのに、こんなこと話したらびっくりされちゃう。いやん。 と、後半3分の2を東京の旧友に送る。 残った3分…

お迎えは不動明王

連休中に祖父が亡くなった。 去年「生前葬」をしていたから、今回のお通夜・お葬式(それでも一応やった)は、最後の日々を過ごしたおば−つまり祖父の長女−の家の広くて気持ちのいい部屋で、身内だけのとっても簡素であたたかなものになった。 祖父は僧侶だ…

勉強と院と神話的時間

ずいぶんあいてしまった。(予想してたけどね。) 書きたいことは連日山盛り起こるのだけど、山盛り起こっているがゆえに、毎日眠くて明日こそ・・・と思いながら倒れるようにして寝てしまう。 山盛り起こるといっても、だいたいは、なにか本を読んで、「!…

山椒が来た!

3月の頭、越してきて1日目の散歩で、家から歩いて1分ほどのところに驚くほど安い園芸店を発見する。 おしゃれで感じがよいお店なのだけれど、とにかく安い。びっくりするほど安い。東京で、1メートル以上の高さのある観葉植物を買おうと思ったら最低でも…

桜!桜!桜!

この3月から暮らし始めたこの町ですが、いいなー春。 この季節になって知る町の桜地図は楽しい。 このあと、腰を痛めて昨年末より寝込んでいる母方のおじーちゃんのお見舞いに行くので、その前にひとしきり近所をうろうろして桜の写真を撮りまくる。あちら…

まず暗闇のなかに一人たたずむ孤児の口ずさむ歌のことを

非常に好きな本で、かつ非常に影響を受けた本の一冊、中沢新一『虹の理論』について。特にこの日記の題にもなっている一文を含む「作庭家の手記」に、心より感謝と敬意を表し、記念すべき一日目のブログに書きたいと思う。 ある日、この「作庭家の手記」を読…